■敬老会 仕舞・謡公演■
平成十四年九月十五日(日)午後一時始
開出今町第三自治会敬老会 滋賀県立大学能楽部 仕舞・謡公演 連吟 鶴亀 仕舞 小袖曽我 胡蝶 花月クセ 連吟 竹生島 仕舞 高砂 経正キリ 羽衣キリ 放下僧小歌 鞍馬天狗 附祝言
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連吟・鶴亀 中国の玄宗皇帝のお話です。今日は新年を祝うため一億百余人もの家臣が集っています。めでたさの象徴である鶴と亀も来ています。皇帝の宮殿の豪華さを表しているところを謡います。
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仕舞・小袖曽我 仇討で有名な曽我兄弟のお話です。父の仇・工藤が富士山麓の狩に参加することを知った十郎と五郎は仇討を決意しました。母親に別れをつげ、涙をこらえて意気込んで舞います。
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仕舞・胡蝶 桜とともに生まれる蝶はそれよりも早くに咲いて散ってしまっている梅の花とは戯れることが出来ません。梅の花に憧れていた胡蝶の精は僧の供養のおかげで望みがかないました。
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仕舞・花月クセ 幼い頃に天狗にさらわれてきた清水寺の喝食・花月は観音霊場である清水寺の縁起を謡いつつ舞うのが得意です。今日も、観客の中に生き別れの父がいることも知らず、元気に舞います。
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連吟・竹生島 竹生島には弁才天さまと龍神さまがおわします。桜の盛りに、都からのお客を乗せて釣り舟は真野の入り江から竹生島へと湖上からの景色を眺めつつゆっくりと向かいます。
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仕舞・高砂 住吉の松と高砂の松は生えている離れてはいますが大変仲のよい夫婦松なのです。住吉の松の精でもある住吉明神が松の長寿・常緑のめでたさを颯爽と舞い、天下太平を寿ぎます。
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仕舞・経正キリ 平経正は類稀な琵琶の名手でしたが合戦に命を落としました。管弦講の琵琶の音に惹かれて現れた経正を修羅の苦しみが襲い、その様を人目に晒した事を恥じて経正は消えてしまいます。
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仕舞・羽衣キリ 三保の松原に落ちていた不思議な美しい衣は天女のものでした。拾った白龍は天女の舞と引き換えに返すことにします。舞を見せた天女は天へと昇り、その姿は次第に見えなくなります。
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仕舞・放下僧小歌 親の仇を討とうと策略を練る、牧野兄弟。二人は、放下師(大道芸人)と放下僧に化けて仇に近づきます。京の美しい情景を謡い舞うと思惑通り油断した仇は居眠りを始めました。
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仕舞・鞍馬天狗 鞍馬寺に預けられている若き日の義経こと遮那王に天狗は兵法を授けます。そして、源家再興のその日まで陰ながら見守ることを約束し、後ろ髪を引かれつつも山へと帰っていきます。
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